深く考えないで捨てるように書く、また

もう一度、自分自身と、自分の中の言葉と生で向き合う

アンパンマンの不気味さについて。その前に、我が家のケース

アンパンマンの不気味さ*1と幼児からみた惹かれポイントはなにか、ということについて記事を書く予定だが、今日は時間が足りなさそうなので、とりあえず本番の記事を書く前にさっと書いておきたいことのみ。


我が家は娘だけだが、id:usauraraさんが記事「http://d.hatena.ne.jp/usaurara/20070906/1189054624」で書いていたことを、うちでもそっくり体験している。入園前の3歳頃はアンパンマンを喜んで見ていた。最初のきっかけは、歌や手遊びなどの遊びの市販ビデオ。そのあとテレビアニメ版を見るようになったから、よく見るようになったのは3歳ごろからだろう。
しかし、その後、本人から「アンパンマンは見たくない」と言い出した。聞くと、アンパンマンは怖いからなのだそうだ。
実は、歌などのビデオでは、アンパンマンバイキンマンは仲がよい。戦いもなく、仲良く遊んでいるのだ。バイキンマンはたまに遊びの中でこずるいことをしようとするが、「だめだよ〜」と指摘されてすぐ謝るか、もしくはずるのためにしっぺ返しを食らう。このビデオの中に、悪役としてのバイキンマンはいない。したがって、ヒーローとしてのアンパンマンもいない。
しかし、テレビ版では、バイキンマンは悪役だ。特別な理由もなく、アンパンマンやその仲間たちを邪魔しにきて、かなりひどいことをする。仲良しのいたずら、という程度では済まない。妙なロボットなどを持ち出して破壊的な行為におよぶ。これに対し、アンパンマンも応戦し、最後はアンパンチなりなんなりで撃退する。
どうやら、娘はこのバイキンマンの変容ぶりが怖かったようだ。
男女共通かどうか分からないのだが、どうも3〜4歳あたりに、暴力的な表現を非常に怖がる時期があって*2、この時期に、それをきっかけにしてアンパンマンを卒業する、というケースがあるようだ。「アンパンマンを怖がる」という話は、うちの娘だけでなく、知人など、他でも聞いたことがある。


ここで卒業してしまう子が多いため、幼稚園や保育園では、少なくとも年長になると「アンパンマン見るのって、ちっちゃい子だよねー」という感覚が強くなっているというか、子ども同士での一般的な認識になっているようで、見なくなるだけでなく、キャラクターのついたグッズなども使いたがらなくなる。自分自身の興味が薄れると同時に、そういう集団的な影響もないわけではない様子。これが上の娘。
年少はまだアンパンマン世代で、特に入園直前(グッズを誂える時期)はみなアンパンマン世代真っ只中なので、アンパンマンものを使っている子は多いし、使うことに抵抗もない。下の娘はいまこの世代だ。ただ、上の子が見なくなったため、あまりアンパンマンは見ない。上に出た歌ビデオなどは喜んでよく見ていた。


というあたりが、現状の我が家のアンパンマン事情である。

*1:キモさ、と言ってもいいのだが、気色悪さ、見たときの不快さ、などと混ざって意味が不鮮明になるので、ここでは不気味さと書く。

*2:この時期を過ぎるとまたそれほど怖がらなくなるようになる。キャクターショーなどに連れていって、悪役やアクションを真剣に怖がって泣く子は、観察しているとだいたいこの年齢層。これより上でも下でもあまり見かけない。