深く考えないで捨てるように書く、また

もう一度、自分自身と、自分の中の言葉と生で向き合う

ブログには嬉しかったことは書かない

ブログを書くということはさ、その時点で、こう何か一言も二言も言いたい、ってことがあるわけ。
で、大抵言いたいことは、嬉しいことや悲しいことじゃなくて、何かに不満だったり怒っていたりすることだったりするわけ。嬉しいときは「嬉しいーーーっ!」と一言で済んじゃうし、悲しいときはその悲しさを説明することすら辛かったりする。
不満とか怒りとかは、もうなんかぐだぐだとしゃべり倒したいんだよね。「あのね、あたしもうすんごい怒った! これこれこういうことがあってね、それからこうこうこうなったもんだから、それはこうでしょと言ったら、なんとこう言われたのよ。ひどいでしょっ!」と、一から十まで説明したくなる。くどいけど。


まあ、なんで説明したくなるかというと、説明して「そうか、怒るのも当然だよね、うんうん分かるよ」と言ってほしいから。
嬉しいことは大抵説明しなくても簡潔に状況だけ伝えれば「そうかあ、よかったねぇ」と言ってもらえるもんね。
でも、怒るときはそうとは限らない。「なんでそんなに怒ってるの?」「どうしてそんなことで怒るの?」という反応がしばしば返ってくる。あげくに「そんなことで怒らなくてもいいじゃん」なんて言われたり。場合によっては「そりゃあんたのほうが悪いよ」なんて言われたり。


ただの嬉しかった話、楽しかった話は、ブログで書こうという気にはあまりならない。もし書くとすればmixi日記や友人へのメール。それもそうめったには書かない。
だいたい、見も知らぬ他人が「こんな嬉しいことがありました!」と書いていても、別に他人から見たら面白くもないでしょ? そりゃよかったね、とは思うけど、赤の他人では「おめでとう」と言うこともないし。


いや、でもほんとうにそうかなあ。世間の人は赤の他人のブログで「こんな素敵なことがありました。嬉しかった」と書いてあったら、心からよかったと思って心の中で「おめでとう」って言うんでしょうか。もしかしたら。なんか急に不安になってきた。