深く考えないで捨てるように書く、また

もう一度、自分自身と、自分の中の言葉と生で向き合う

永遠の初心者

今、小学1年生の親、というやつをこの春から始めている。
生まれて初めてやっている。
自分もかつて小学1年生だったことがあるが、あまりよく覚えていない。その時のことは全く参考にならない。そもそも小学校自体、自分の子どものときとは随分と違う。……ような感じがする。初めて見ること、初めて聞くこと、初めて心配することばかり。


2年後には、また1年生の親をやる予定だ。そのときには多少なりとも慣れているだろうか。
しかし、その時には、今度は小学3年生の親を初めてやっている予定でもある。
2回目の、幼稚園年少児(新入園児)の親をやったときは、やはり2回目ということもあって、ちょっとは慣れがあった。しかし、その年は、幼稚園年長児の親を初めてやっていた。幼稚園PTA役員も初めてやった。同時に、2人の子が幼稚園に通っている親、というのも初めてやっていた。やっぱり初めてだらけだった。


やっと慣れてきたかな、と思うころには、もう次の仕事に移る。
これからもきっとそうだ。10歳児の親をやり、12歳児の親をやり、中学生の親、受験生の親、高校生の親、大学生の親(このへんはどうなるかわからないが)をやっていくんだろうな。やがて、新社会人の親をやり、もしかしたら花嫁の親をやり、新米母の親をやるかもしれない。やらないかもしれない。
こんなふうにして、いつまでもいつまでも、私は永遠の初心者でいる。
手さぐりで、カンで、信念で、情報で、根拠のない自負と不安で、なんとかやっていく。
いつになったら慣れて、堂々と、これで間違いないはずだよ、と言えるようになるのだろうか。


もちろん分かってるよ、そんなときは永遠に来ないってことくらい。
今目の前にいる子が、その子が、好きだよ、私は大好きだよ、心底好きなんだよって、そんな気持ちくらいしか、寄り掛かれるものはない。