深く考えないで捨てるように書く、また

もう一度、自分自身と、自分の中の言葉と生で向き合う

いつか言わなければならないかもしれないこと

いつか、どこかで、身近な誰かに言わなければならないかもしれないこと。


もしも、身近な人や親しい人にどうしても「死ね」と言いたくなったら、相手に面と向かっては言うな。ネットにもメールにも絶対に書くな。相手の耳に入る可能性のあるところ、人を介して伝わる可能性のあるところでは絶対に口にするな。
心の中で「お前なんか死ね」と叫ぶのは許される。何度でも。自分の部屋に置いてあって誰にも見せない日記帳になら「あんなやつ死ねばいい」と書いてもいい。いくらでも。
生きていけば、思わず、お前なんか死ね、私の前から消えろ、と叫びたくなる時があるかもしれない。そう思ってしまうこと自体は、仕方ないんだ。そう思ってはいけない、と自分を律することができればいいけれど、できない時もあるかもしれない。
そんな時は、必ず、相手の目に耳に触れるところには表すな。
相手を攻撃したいだけなら、もっと他にいくらでも効果的な言葉はある。自分の煩悶を解消したいだけなら、その言葉よりもっとすっきりする言葉がある。「死」という言葉に頼るのはあまりに安易すぎる下策だ。
決して「死」を口にするな。ただ、心の中で思う存分叫べ。