深く考えないで捨てるように書く、また

もう一度、自分自身と、自分の中の言葉と生で向き合う

文章を読むのが速い

私は文章を読むのが速い。らしい。
ちゃんと計測したことはないが、例えば友人と一緒に本を覗き込んでいると、私のペースで次のページへめくろうとすると友人はまだ読みきれていない。友人のペースでめくろうとすると、かなり暇な時間ができる。
同じ本を、夫と私が読む。夫は長い時間をかけて、ゆっくりと(私の主観だ)読む。私はさーっと読む。たいてい「もう読んじゃったの??」と言われる。でも雑にとばし読みしているわけではない。文章は端から端まで読んで、中身を理解している。
たぶん、読むのが速いんだと思う。


なぜ速いのか、自分でも分からない。
別に小さいころから速く読もうと心がけたわけでもなく、自分のペースで読みたいように読んでいた。かといって、文章をたくさん読んだから速くなったわけでもない。同様に、いやむしろ私より活字中毒な人でも、私より読むのが遅い人は珍しくない。少なくとも、同じくらい速いな、と思う人はいても、私より明らかに速い人は見たことがない。あくまで身の回りでの話だが。


文章を読むのが速いといろいろと得をしているな、と思うことはある。ネットのような言葉に支配される場にいると、特に。長文を読むのも苦にならないし、短い時間でよりたくさんの文章を読むことができる。
速読術なんていうものはあるけれど、あれは速記みたいなもので、ちょっと特別な訓練による技能なんだろうと思う。そこまでやらなくてもいいが、読むのが速くなりたい、という場合は、どのへんがポイントになるんだろうか。