深く考えないで捨てるように書く、また

もう一度、自分自身と、自分の中の言葉と生で向き合う

いつの間にか一人で食べ物屋に入らなくなった

もともと、一人で外食するのは全然気にならないたちだ。
独居の時期もけっこうあったし、そうでなくても一人であちこち遊びにいったり出かけたりすることがよくあったので、一人で喫茶店だのレストランだのそういった食べ物屋に入るのは全く苦にならなかったし、しょっちゅうしていた。
ところが最近、一人で食べ物屋に入りたくなくなっていることに気がついた。
一人で入るのが急に恥ずかしくなったわけではない。一人で食べ物屋に入って、料理が出てくるまで待つ時間、手持ち無沙汰になってしまうのがなにかすごく無駄な気がしてしまうのだ。
家族ができて、否応なしに一人で行動する機会が減った。仕事にも出ていないから、通勤の時間一人になる、という機会もない。一人でいる時間はあるが、用事でない限り、家にいる。
そんなわけで、ちょっと出かけるときに、暇なとき用の文庫本などのストックも咄嗟に見つからず、時間が余ったらぼーっとするしかない。この「ぼーっ」の無駄なことよ。「ぼーっ」となんて、何かしながらでもできるんだから。本当に何もしようのない「ぼーっ」は、あんまりだ。
そんなわけで、一人で飲食店に入るのがすっかり嫌になった。コーヒー一杯飲むにしても、自分の家のがずっといい。以前は、子どもたちが二人とも幼稚園にあがって、時間ができたら、あちこち一人でランチ行ってやるんだ! と思っていたけど、全然そんな気が起きない。家で残り飯を食べてるほうがずっといい。
これが歳をとるってことだろうか。もしかして引きこもりの兆候か。