深く考えないで捨てるように書く、また

もう一度、自分自身と、自分の中の言葉と生で向き合う

サルを見てるのが好き

サルを見ているのが好きだ。動物園などで。
なぜかサルを見ているとほーっとする。手垢のついた言い方だけど、癒される感じ。
他の動物でもそういうのはあるが、私にとってはサルが一番癒し効果が高い。
特に、ニホンザルのサル山とか、リスザルの群れとか、わらわらとたくさんいるサル。てんでに勝手に勝手なことをしていて、間抜けなことをしていたり、喧嘩していたり、なにやらぼーっとしていたり、なにか食べていたり、ちょっと道具を使ってみたりして賢そうな奴がいたり、親子がいたり、孤独な奴がいたり、えらそうな奴がいたり、年寄りっぽい奴がいたり。なにか、そんなわらわらとした、統一性のない集団を見ていると、ほーっとするのである。
どうしてかなぁ、と考えると、やはり他の動物よりは自分、人間に近くて、親近感があるからかなぁ、という気がする。
しかし、サルはサルでも、類人猿はいけない。ほーっとできない。むしろ、眺めている主体と客体がどこかで逆転して、自分が相手から見られているんじゃないか、という気がしてきて、不安になってくる。似すぎているので、親近感を超えて、距離感が近すぎて居心地が悪くなってしまう。
ニホンザルレベルがいい。あいつらは柵の外の人間なぞ全く気にしちゃいない。気にしているのは柵の中に入ってくる人間だけだ。エサを投げる人間すら気にしちゃいない。気にしているのは飛んでくるエサだけだ。どこかヒトっぽいけど、はっきり獣であるのがいい。なんでか安心できる。
ニホンザルのサル山を見ていると飽きない。見ているときは、自分もニホンザルレベルになっている。幸せな気分。