深く考えないで捨てるように書く、また

もう一度、自分自身と、自分の中の言葉と生で向き合う

自分と他人は違う人間だから

自分と他人は違う考えをもつ違う人間なんだ、ということがいまひとつ分かっていない人がいる。
自分と他人は違う人間なんだ、とは分かっているが、他人にも自分と同じような考えをもたせたい、と思っている人がいる。
自分と他人は違う人間だから、なにも働きかけない、どうでもいい、と思っている人がいる。
自分と他人は違う人間で、とりあえず自分のことで手一杯、だから他人は目に入らない、という人がいる。
自分と他人は違う人間だから、他人を尊重したい、だから自分からはなにも言わない、という人がいる。
自分と他人は違う人間だから、他人のことが面白くてしょうがない、と観察している人がいる。
自分と他人は違う人間だけど、どこかに共通点はあるはず、と同じところを探し始める人がいる。
自分と他人が違う人間であること自体を嘆く人がいる。


そんな人たちは、それぞれ別の人とは限らない。同じ人格の中にいくつかが、あるいはすべてが存在していることもある。というより、一人の中でいくつも揺れ動くのが最も多いんじゃないだろうか。
はっきり言えることは、自分と他人は違う人間であるということだけ。