深く考えないで捨てるように書く、また

もう一度、自分自身と、自分の中の言葉と生で向き合う

我慢とは

先日出かけた講演会で、「我慢とは、欲求充足の延期である」という言葉を聞いた。
演者は学校関係を中心に活動している心理カウンセラーなので、心理学上の用語なのかもしれない。
なんかいいなぁ、と思ったのは、我慢とは欲求充足の断念ではなく延期という言葉を使っているところ。いきなり完全に諦める、ではなく、今はできないけれど将来のどこかではできるかもしれない、いやまあ一生できないかもしれないけど、でもできないと決めつけたもんじゃないし、という、無責任かついい加減なペンディングがいい。
他人にどうこうではなく、自分自身が何かを我慢するときは、気分的に、そう思っていたほうが楽かもしれないな。中途半端に希望が残るほうがかえって苦しくていやだ、という人もいるだろうけど、どっちかというと、自分の場合は、今ここでチャンスを逃したら二度と回ってこないかもしれない! などという必死さというか切羽詰まりさ(そんな言葉ないけど)のほうが自身にとって苦しいかな。