深く考えないで捨てるように書く、また

もう一度、自分自身と、自分の中の言葉と生で向き合う

気持ちはわかる

気持ちはわかる、という言い方がある。
誰かが悩みを話していたり、愚痴を言っていたり、なにかに文句を言っていたりするときなどに、使うことがある。
言われた側は、気持ちはわかるって言うけど、本当に私の気持ちなんてわかるもんか、と反発を感じたりすることもある。
それは当たり前で、気持ちはわかる、という言い方は、あなたの感じたことは私も同じように感じますよ、ということではないのである。この「わかる」は「了解できる」であって、つまり、自分が同じような立場に置かれたら、そのような心境になる可能性はあると思う、という意味だ。言う側も、相手の気持ちを丸ごと受容しているわけではなく、あくまで1つの可能性として了解可能だ、というだけのことである。
気持ちわかる、は、気持ちわかる、ではない。


気持ちはわかる、と思うことはある。
そういう場合、往々にして、気持ちはわかる、わかる「けど」、とつながる。