深く考えないで捨てるように書く、また

もう一度、自分自身と、自分の中の言葉と生で向き合う

小学生はダジャレが好き

小学生はダジャレが好き。
とピンポイントで言い切ってしまったが。未就学児だとまだ十分にダジャレを楽しむには語彙も言語能力も足りない。中学生になるとダジャレでは笑いが物足りず、むしろ「さむっ」と冷やかな目になる。というわけで、ピンポイントで小学生。
それにしても、小学生くらいだと、もう聞き飽きたよ、ってくらいのダジャレでも大笑いしてくれる。何度でも言って笑う。特に小学生男子(とこれまた限定してしまう)。
きっと、ダジャレの言葉感覚がまだ斬新に感じるのだろうと思う。ダジャレで活用されるのは同音異義語だったり、音が似ている言葉だったりする。音が同じ、あるいは似ているのに意味が全然違う! 意味が違うのに音が同じ! そんな発見がまだまだ新鮮なのだ。


昨今、小学校で読書タイムをもうけたり、小さい頃から読み聞かせをしたり、というのがよくある。本を好きになってもらいたい、という大人心。
で、そういう話と関係してなぜかよく見かけるのが、「かいけつゾロリ」シリーズなのだった。どんな話かというと、「うちの子は本は全然読まなくて……ゾロリしか読んでくれません」とか、「やっとゾロリは読んでくれました」とか「ゾロリだけは読むんです」とか。さらには「最初はゾロリでいいんですよ」とか「ゾロリ読んでくれるならいいじゃないですか」とか。ゾロリ大人気です。
どうもこの「かいけつゾロリ」シリーズは知る人ぞ知る小学生低学年の大人気商品であるらしい。本屋でざっと見てみたが、イラストが多く字が大きくて、意図的に低学年で習う漢字までのみを使って書いている(かなりひらがなに開いた文章になっている)ようだ。しかし絵本ではない。字の本である。
2〜3年前、この「かいけつゾロリ」のアニメ版が放送されていた。こちらは何度か見たが、なかなか面白かった。そのアニメ版ゾロリでクローズアップされていたのが、オヤジギャグ、つまりいわゆるダジャレだった。
この当時、小学校中学年の息子をもつ友人が愚痴っていたのを思い出す。
「毎日へんなオヤジギャグっていうかダジャレばっかり聞かされてもう頭が痛ーいっ!」
もともと原作のゾロリでもダジャレは時々出ていたようだが、アニメ版になってさらにダジャレ部分が強化されたのだそうだ。ゾロリとダジャレのタッグ、恐るべし。


当時は「いやー、ダジャレ楽しいじゃん」と笑いながら愚痴を聞いていた私だが、いよいよ我が家にも波がやってきそうだ。
新1年生になる娘が、最近ダジャレを連発する。ああ、語彙が増えてきたんだなぁ、言語能力が発達してきたんだなぁ、と感慨深い。
うちは愚痴らない。なぜなら、夫が既にダジャレ大王だからだ。一人増えても怖くない。


余談だが、昨日カレイの煮付けを夕食に作ったんだが、どうも台所に生姜の臭いがついてしまっている。まだ今日になっても生姜臭ぇ。