深く考えないで捨てるように書く、また

もう一度、自分自身と、自分の中の言葉と生で向き合う

「空気読めない」の例を考えてみた

非常に大雑把で乱暴かつ恣意的な設定だが。


6人いる。
お腹が減ったので、今から6人でなにか食べにいこうと考えている。
うち3人(A、B、Cとする)は、ラーメンが食べたい。あとの3人(D、E、F)はハンバーガーが食べたい。しかし、各人ともすごく食べたいわけではなく、なんとなく食べたい、程度。

A「おう、何食う?」
B「なんかがっつり食いたいなぁ、濃いーもの」
D「んじゃマック行くか?」
B「おいおい、ふつー『がっつり』と言ったらマックじゃないだろ? お前KYだなぁ」
D「えっ、そーなのか。がっつりってマックじゃない?」
B「がっつりってったらラーメンだろ常識的に考えて」
D「あーそーかー」
A「んでなに食うの、ラーメン?」
C「俺ラーメン賛成」
E「俺もラーメンでいいよ別に」
F「んじゃ俺もいいよ」
A「んじゃラーメンね」

というわけで、みんなでラーメンを食べに行く。


このケースについて、以下の問。

【問1】1行目のAの発言の時点で、場の空気はどうであったか。特に、ラーメン派とハンバーガー派について。

【問2】4行目のBの発言で、「DはKY」とされている。このように判断したのは誰か。また、この時、その人物は場の空気はどのような状況と判断していたか。

【問3】問2の時、Dは場の空気をどのように判断していたか。

【問4】問2の時、BとD以外の人物は、場の空気をどのように判断していたか。

【問5】最終的に6人はラーメンを食べにいった。この場合、場の空気を6人とも「ラーメンを食べに行く」と判断したと考えられる。このように判断されたのは、6人各人について、どの時点であると考えられるか。

【問6】場の空気を「ラーメンを食べに行く」としたきっかけは、誰のどの発言か。

【問7】最初の時点では、ABCはラーメン、DEFはハンバーガーを食べたいと考えていて、実は意見は拮抗していた。だが、実際の発言の中のみに限れば、圧倒的にラーメン派が多かったように見える。なぜそのように見えるのか。

【問8】ここに同調圧力が存在するとすれば、圧力をかけたのは誰か。圧力に応じたのは誰か。


というあたりを考えると、なにかがちょっと見えてくるような気がした。
問の答えはだいたい固まっているけれど、まだ考え中のところもあり。