深く考えないで捨てるように書く、また

もう一度、自分自身と、自分の中の言葉と生で向き合う

ブルドーザーのごとく

歩いているとき、進路に障害物があれば、まあ通常は、進路を変えて避ける。
狭い道などで進路を変えられない場合は、障害物を動かして退けるか、自分が身を小さくしてすり抜けるか、なんにしろそういうふうにする。
ぼーっと歩いてると、障害物に気がつかなくて、ドカンとぶつかることもある。そういうのは自分も痛い思いをして嫌だから、まあ大抵は周囲を軽く注意しながら歩く。ジロジロ見なくても、ちょっと視界に入れば、ぶつからなくてすむ。
障害物があるのがわかっていて、でも進路をてこでも変えなくて、そして見事にドーンとぶつかって、「このヤロー邪魔くせぇ」と障害物にパンチキックをくらわせたり、「自分はここを歩くんだから何があっても知らん」とばかりに、障害物をブルドーザーのごとく押し退けて、寄ると触るとなぎ倒しながら歩く、という人は、意外と少ない。いないことはないが。
で、そういう人は、なんとなく「近寄っちゃいけない人」と見られて、人々はあまり近づかない。うわーすごい人がきちゃった、と思えば、さっと自分が進路を変えて避ける。


でもネットでは、ブルドーザー同士が激突したり、相手がブルドーザーだと分かっているのにあえて進路の前に身を投げ出す人がいたりするのを、ちょくちょく見かける。