深く考えないで捨てるように書く、また

もう一度、自分自身と、自分の中の言葉と生で向き合う

ネットよありがとう。と手芸をしてると思う。

最近、個人的な必要のため、手芸(ハンドクラフト)系のサイトやブログを探すことが多い。
ちょっと検索をかけると、あちこちでハンクラの基礎的知識や型紙、いろいろな作り方などが見つかる。ネットのない昔は、なにかやってみたいと思うと、知っている人に直接習うか、独学なら本屋で入門書を探すしかなかった。今は本当にいい時代だ。


それと同等、あるいはそれ以上にありがたいと思うのが、ハンクラ趣味の個人のやっているサイトやブログ・日記だ。
布や色、デザインの組み合わせ方などは、人によって好みもやり方も違う。ハンクラ仲間がいなくても、ささっとネットで検索して、いろいろな人の掲載している自作品を見ることができる。あ、こんなデザインの布もあるのかー、とか、こういう合わせ方もいいな、とか、自分や近場の人だけではなかなか気が付かないところをいくらでも見られる。
また、「作るときにこんなところを気をつけました」とか「ここがやりにくかったので、こんなふうに変えてみました」などというキャプションがまたお役立ち。こんなふうにするとこんな形になるんだな、なんてのも。ちょっと慣れると、写真で見た形と簡単なキャプションで、自分でも同じような感じに試作することができるので、そう言う意味ではネットは宝の山だ。


こういったサイトやブログをやっているのは女性が圧倒的に多いのだが、ここまでたっぷりいろいろな作品を見られるようになったのは、やはりブログの功績が大きいような気がする。ちょっと携帯やデジカメで作品の写真を撮って「こんなのできました」とさくっと掲載して解説をささっと書く。この手軽さはブログ以前のサイト作りの手間を考えると抜群に敷居が低い。
趣味系はもともとブログと相性がいいが、ものづくり系は特に相性がいい感じ。作る側は、自分の作ったものを簡単に多くの人に見てもらえる(かもしれない)からモチベーションも上がる。販売やアフィリエイトとも相性がいいが、そういうものを利用しないとしても、作ったものを公開することで感想やフィードバックを得ることができたりする。
見る側は、参考になる写真や話に気軽にあたれるメリットは上にも書いたが、逆に「これはちょっとなぁ」と思う作品があっても「まあ人それぞれだし」であっさりパス、あるいは自分自身が作るときの注意点にできるところもよいのだ。これが知人の作ったものだと、なかなかそうもいかず、「見せて」と言った手前、とりあえず褒められるところを探さねばならない。


巷では実名匿名論争やらなんやらやっているようだが、ハンクラ作品系には実名など全く必要ないし、いわゆる「質的に高い」ブログというものとはかけ離れた存在なのだろうが、その価値はある意味高いと思う。
そんなのブログじゃなくてもいいじゃん、というわけでもなく、無料〜低料金で使いやすいブログシステムがたくさんできたがためにこういうサイトが増えたという一面がある。
一言でネットとかブログとか言っても、いろんな世界があるもんだ。