パンツが見えるのを指摘されても困る状況
痛いニュース(ノ∀`) : 30代女性「電車でパンツ丸出し、でも誰も注意してくれなかった。他人への配慮が足りない」 - ライブドアブログ
これを見て、今でも忘れないあることを思い出した。
当時私は中学1年生。電車通学をはじめて間もない、夏のことだった(夏の制服だったのを覚えている)。
その時は半日授業だったのか、普段の通学時間ではない時間帯に地下鉄に乗っていたので、車内は比較的空いていたが、座る場所はなく、ぱらぱらと人が立っている状況。私は扉のきわに外向きに立っていた。
なにか変な雰囲気を感じ取った。後からごそごそと尻のあたりをさわる人がいる。今ならば「何すんだよ」と言えるが、当時の自分はただ黙って外を向いたまま固まっているしかできなかった。どんな奴なのか見ることすら怖かった。痴漢だというのは分かったし、自分もじきに降りる駅だったから、とにかく黙って我慢していれば大丈夫だと思っていた。
相手は調子にのって、下着の腿側の隙間から指を差し込もうとすらしていたが、ひどいことにならぬうちに、どうやら相手の降りる駅になったらしく、いなくなった。
私はほっとして、そのまま外向きに立っていた。次の駅で自分も下りた。その時に気がついた。なにかスカートの裾が変だ。妙に後ろ側がスースーする。手をやってみると、スカートの後ろ側の裾が、パンツのゴムにひっかけて、まくりあげてあったのだ。
ひどい話だ。自分が触るだけじゃなく、他人の目にまで辱めようとは。
その時の自分はしかし、恥ずかしいとか腹が立つとかはあまり感じなかった記憶がある。ただ「私のパンツなんて見たって面白くもないわよ」という振りをして、何事もなかったかのように裾を下ろして降りただけ。幸いだったのは、自分は車内にどんな人がいるのか、外向きに立っていたためほとんど認識していなかったことかもしれない。その人々がどんな顔をしていたのか、空いている車内で行われた痴漢を見ない振りをしていたのか、知らずにいることができた。
しかし、そもそも、あの状況では、降りていった痴漢は、車内のほとんどの人に対して「俺は痴漢をやりました」と宣言しているようなものではないだろうか。あとから思うと、犯行宣言していくとは、なんて間抜けな痴漢だ、と思わないでもない。
以降、痴漢に遭ったらとにかく爪先で手でも他のものでも思いっきりきつくつねることにした。空いている車内で痴漢に遭ったのはこの一件だけである。
今日は10代の頃の思い出話ばかりだな。