深く考えないで捨てるように書く、また

もう一度、自分自身と、自分の中の言葉と生で向き合う

ヤマハが好きです。

http://d.hatena.ne.jp/partygirl/20070707を読んで。


うちは私も娘2人もヤマハ音楽教室に通っている(いた)。
ヤマハがなければ、私は音楽をやらせてもらえなかった。当時(30年以上前)の私の住んでいた場所はやっとでき始めたばかりの新興住宅地という田舎で、加えて、母は全く知らない土地に結婚と同時に越してきて数年、どこにピアノやその他の楽器の先生がいるかなど知らなかった。実際、私にバイオリンを習わせたいと思ったが、近くにバイオリン教師は見つからず、ピアノならヤマハがあったので、ピアノにしたのだという。
21世紀の現在、ピアノの個人教師もうちから通える範囲にはあるようだが、娘たちはヤマハに通わせた。個人教師はもし相性があわないと難しいし、趣味以上にやらせる気は全くない(成長してから本人がその気になれば話は別だが)から、もしもそういう方向で厳しくレッスンしたり話を進められたりすると面倒になる。


ヤマハやカワイなどの音楽教室は、音楽を一生続ける、音楽のプロになるというつもりのない者に対して、クラシック楽器の演奏を学ぶ、という道を拓いたのだと思っている。
ポップス方面はともかく、クラシック方面では、ヤマハやカワイの音楽教室出身者でトップクラスの演奏者になった者はほとんどいないだろうと思う。もし最初のきっかけはそうだとしても、かなり早いうちに特定の先生に師事し、専門的に演奏を磨いているはずだ。こう言ってはなんだが、親がそれなりの演奏家(プロとまではいかずとも)であり、子どもにもそういう経験を積ませたいと思った場合、ヤマハを選択することはまずない。最初からその楽器専門の先生を選び、どんな先生か、演奏歴は、など細かく調べている。ヤマハの場合、システム的に、自分で先生を選ぶことができない。
ただ、それには当然、それなりのお金もかかるし時間もかかる。ピアノもやりたいけど、スイミングもやりたい、そろばんも公文式も、バレエもサッカーも、お習字も英会話も、それから中学受験も、なんて言っているうちは無理。音楽を聴く耳、音楽への興味、ちょっと好きな曲を演奏できるようになるための基礎程度を、と思うなら、ヤマハで十分だ。月謝の額も明朗会計だし(ここはけっこう重要だ)、もし転勤しても転勤先のヤマハの教室に通い続けることもできるから転勤族でも安心。ちょっとだけ音楽をかじりたい、あるいは子どもにかじらせたい庶民の味方である。昔はね、クラシック音楽やれるなんて、ほんの一部の経済的にも環境的にも恵まれた人しかいなかったのだ。


それよりなにより、聞いてください。
ヤマハの幼児科2年の教材「ぷらいまりー3」に、「ねこねこでんわ」という曲があります。演奏曲ではなく歌です。これが名曲なんです。谷山浩子作詞作曲なんです(残念ながら歌手は違うが谷山風に雰囲気出して歌ってくれている)。谷山浩子ワールドそのまんまの歌詞と曲で、聴いてて幸せになっちゃうんですが、通常市販されているCDなどには収録されていないので、これでしか聴けません。娘たちもこの曲は1回聴いたなり、大のお気に入りになりました。
直接ご紹介したいのはやまやまだけど、著作権云々ありますので。ほんと、ヤマハやらせてよかった。
中島みゆきヤマハの所属なので、そのうち子ども向けに1曲なにか……ありえないな。