深く考えないで捨てるように書く、また

もう一度、自分自身と、自分の中の言葉と生で向き合う

なぜ幼稚園や保育園の発表会の劇は女児向メインなのですか

娘の幼稚園の発表会が先日あった。
他の園でもそうだろうが、発表会では園児たちが劇をやることがよくある。
うちの園でも、年長から年少までクラスごとに劇をやる。劇の内容は童話や民話の題材もあれば、創作ものもある。年長になるとセリフも自分で話すので、かなり題材が広がる。年中以下はあらかじめ音楽やセリフの入ったの音源にそって自分たちでも歌ったり踊ったりする形なので、童話・民話の題材が多い。
発表会を通しで見て思ったんだけど、みんなそれぞれにかわいい舞台衣装を着ているのだが、断然女の子がかわいいというか、引き立つ。
題材の関係上、女の子はサテンの華やかなドレスや妖精さんのかわいい服を着ていることが多い。男の子は妖精役でもちょっと地味めだったり、泥棒(ブレーメンの音楽隊)や脅し役(オオカミ)のような悪役系だったり。王子様役などは、かっこよさそうに思えるが、女の子のお姫様役がけっこう板についているのに比べ、服に着られちゃってる感が強く、かわいいんだけどコミカルに見えてしまう。


童話・民話題材だとやはり白雪姫だのシンデレラだのお姫様ものは華やかでハッピーエンドの話なので、扱いやすいというのはあるだろう。王子様が主役で一番カッコイイ、という話はあまりないし、そもそも男の子自身は、王子様なんかになるより、ヒーローになるほうが嬉しいに違いない。
男女が比較的対等に扱われる題材としては、動物もの(森の話など)があるが、これもやっぱり、ネコミミやウサミミ女児はネコミミやウサミミ男児よりもかわいいし、たぶん動物になって嬉しい女の子はけっこういそうだが、動物になって嬉しい男の子もあまりいなさそう。


そんな中、今回見た出し物の中で「これはいい」と思ったのは、妖精ものの創作劇なのだが、男の子の役は「マッスル妖精」と「勉強妖精」なのであった。勉強はともかく、マッスル妖精はいい。男の子たちは楽しそうだった。そうだ、花の妖精とか星の妖精じゃなくても、マッスル妖精でいいじゃん。


ところで、ここからが勝手に思ったことだが、もっと男の子主役向けの劇があってもいいんじゃないかなあ。
例えば「機関車トーマス」みたいな電車ものとか、「ショベルカーディグスとはたらく車たち」みたいな車ものとか。なんとかレンジャーみたいなヒーロー系もあってもいいけど、悪役を振り分けなきゃいけないのが難しいかな。いや、悪役は女の子集団にしちゃえば? 悪役というと聞こえは悪いけど、魔女とかの役はけっこうあるのだ。昔の特撮みたいな美人のナントカ女王みたいなのとかにしちゃえば問題ないし。
そういうのをやっている園はないのかな?


それから、以前に男児であった男性諸氏にも聞いてみたい。
幼稚園や小学校低学年くらいの発表会の劇の経験者って、個人的にどうでした? いい役割り振ってもらえましたか? やってみて楽しかったですか。なんか俺たち刺身のツマじゃね?とか思った人いませんか。王子様役(あるいは類似の役)経験者は、どうだったんでしょう、王子様になって嬉しかったんでしょうか。
自分は男児であったことがないので、興味津々であります。