深く考えないで捨てるように書く、また

もう一度、自分自身と、自分の中の言葉と生で向き合う

たまごっちは絶対買わない

私自身が幼い頃からゲーマーだった*1ので、自分の子にゲームをさせるのは特にどうとは思わない。そもそも買い与える以前に親(というか私)の意向でゲーム機が揃っている始末だからどうしようもない。そこそこの年齢になったら母と一緒に対戦したり協力プレイしたりしてね、などと思っているからさらにどうもならん。


が、そんな私でも、これだけは絶対買い与えない、と決めているものがある。
それは、たまごっち
厳密に言うとゲームというよりおもちゃの類なんだろうが、まあ携帯ゲームといっていいか。


当然過去のたまごっちブームもよく知っている世代だが、あの時も欲しいとは全く思ったことがなかった。ゲームに自分の時間を支配されるのがものすごく嫌だったからだ。「お世話してほしい」と音で呼び出すなんて、たかがゲームの癖に何様だと。ゲームはアナログ、デジタル関わらず大好きだが、ゲームに自分を支配されるなんて御免被る。
そういうわけで、根本的な設計思想からして受け付けなかったので、一度も手にすることはなかった。


最近はまたたまごっちが流行っていて、たまごっちキャラを使ったグッズもいろいろ出ている。さすがに幼稚園だとたまごっちを持っている子はほとんどいないようだが、上の子がたまごっちを持っていると当然興味を持つようで、たまごっちティッシュだのたまごっちシール*2などは見かける。
そんなわけでたまごっち自体には全く触れさせていないうちの娘も、たまごっちキャラについてはなんとなく知っている。母より知っている。おもちゃ屋やゲーム店で見かけては「あ、まめっちだ」などと言う。知らないよ私は。


小学生あたりになると持っている子もちょくちょくいて、クリスマスのプレゼントに欲しいと言って親を嘆かせたという話を聞いたり*3、長いストラップにつけて首からかけているのを見かけたりする。
先日のこと、娘が通っているヤマハ音楽教室のレッスンに行くと、先生に問われた。
「あのー、これ○○ちゃんの忘れものじゃないですよね?」
それは黄色の、同色の長いストラップのついたたまごっちであった。
いえ違います、と答えると、先生は困ったように続けた。
「そうですよねぇ。これ、先週からずっとここにあって、誰のかわからないんですよ。一昨日レッスン中に音が鳴ったので見たら、たまごっち死んじゃってて
それは仕方ないですよねぇ。
にしても、1週間ということは、忘れ主はいないのか。その日、その後にもレッスンはあるから、そのたぶんそのレッスンに来ている小学生なのだろうが。
それはともかく、いい機会なので先生に聞いてみた。当然学校はたまごっち持参禁止だと思うのだが、その間のお世話はどうしてるんだろうか、と。
「ああ、やっぱりお母さんたちがやっているみたいですよ。子どもさんに『お母さん、ちゃんとお世話しといてよ!』って怒られたり。『△△っちにするんだから、こうこうこうやってね』なんて注文されたりするみたいです」


やっぱり私は間違ってなかったよ。
もし泣いて頼まれても絶対たまごっちだけは買わない。
たまごっちがなかったら友達にいじめられるよ、って言ったら、そんな友達とは別れてポケモン友達作れ、って言う。
そんな何年後にまでたまごっちが続いてる気はあまりしないけどね。

*1:ファミコン以前のTV接続用ゲーム機を2機種持っていたり観光地によくあるPONGクローンみたいなアーケード機にはまっていたりとか。

*2:そういった類のものは幼稚園に基本的には持ってきてはいけないのだが、やはり持ってくる子もいるし、手紙のやりとりなどは禁止されていないので、シールや便箋などはそういうところで見る。

*3:DSLite並に入手困難なので。