深く考えないで捨てるように書く、また

もう一度、自分自身と、自分の中の言葉と生で向き合う

確変ヒップ。

娘たちの幼稚園バスの通り道に、パチンコ屋がある。
そのパチンコ屋は、店の外に看板がわりに大きく宣伝用のポスターを貼り出している。パチンコ屋にはありがちな、女の子のグラビアかなんかみたいな写真のである。もちろん幼稚園バスからもよく見えるようだ。
昨年は、このポスターが、ピンクのチェックのメイド服を来たかわいらしいお嬢さんで、さらに猫耳と猫前足と猫しっぽをつけてニッコリ微笑んでいた。キャッチコピーは「ぱちりんこ、しよっ」であった。
このポスターは当時年中だった上の娘にも印象が強かったようで、その近くを自家用車で通り掛かると「ねぇねぇ、ここバス通るよ! ねこのおねえさんがいるんだよ」といちいち教えてくれたものだった。


今年になって、そのポスターが変わった。
今年のお嬢さんは、小さなビキニ以外には一糸まとわぬお姉さんで、このビキニがまたシャンパンゴールドなので、遠くから見るとつけているんだかいないんだかよくわからないようなものなのであった。表情も、去年のかわいい笑顔とはうってかわって、いかにもおじさん雑誌のグラビアにありそうな、微エロの無表情系。スタイルはよく、巨乳で、ほどほどくびれほどほど腰があり、ガリガリでもない、バランスのよい感じ。ちなみに、モデルさんは去年のお嬢さんとは別の人のようである。
こういうタイプには、娘らはてんで興味がないようで、すっかりパチンコ屋のことは忘れているもよう。パチンコ屋にしてみれば、幼児は顧客でもなんでもないので、別に問題はないだろう。


まあそれはいいとして、キャッチコピーが、だ。
今年は「胸騒ぎモード」「へそ出しリーチ」そして「確変ヒップ」なのであった。
最初のはまあわかる、次のもよくわからないがコピーなのでそれっぽければなんでもいいっちゃいい。しかし、最後のはなあ。
確変ってことは、普段の出方と違ってじゃんじゃん出るよ! 確変だから一旦出終わってもまたさらに出るよ! いつまででも出るよ! って意味なのだろうなあ。それでヒップだもんなあ。じゃんじゃん出る、出ても出てもまた出るよ! 止まったと思ってもまた出るよ! ヒップで。


なんかこれは激しく下ネタだよね、このお姉さんお尻確変なのかな、そりゃこんな寒そうな格好してればお尻っていうかお腹が確変にもなるよね、と話した。
なんかもうすこしだけ考えてコピーつくればよかったのにね。