深く考えないで捨てるように書く、また

もう一度、自分自身と、自分の中の言葉と生で向き合う

「少子化」と「不妊治療」と「代理出産」の関連性

思いつきメモ。


少子化」と「不妊治療」と「代理出産」は、関連する部分はあるものの、基本的には別々の問題。特に「少子化」と「代理出産」には全く関連がないといっていい。
少子化」と「不妊治療」には関連はあり、少子化対策の一環として不妊治療に補助金を出すなどの対策にはある程度意味がある。
不妊治療」と「代理出産」は一見関連があるように見えるが、別物である。代理出産不妊の治療ではなく、不妊者が自分のDNAを持つ子を得るために他者(代理母)に対して行う手段の話である。生殖医療の技術を必要とするものの、基本的には不妊者自身に対する治療ではないからである。
少子化」と「代理出産」に関連がないのは、少子化という観点から見れば、代理出産は、代理母が依頼者の子を妊娠している間、代理母本人の子を妊娠・出産する機会をもつことができない、という点を考えればわかる。少子化という観点では、依頼者の子と代理母本人の子は同価値である。
代理母は自分自身の子はいらないけれど、依頼者の子なら妊娠出産してもよい、と思っているかもしれないじゃないか、という意見もあるかもしれない。もしそうだとすれば、その場合、代理母は、なんらかの理由で、妊娠・出産は構わないが、自分自身で子どもを育てることは忌避したい、と考えていることになる。逆に言えば、育てられない(育てたくない)理由さえなければ、あるいは他人が育ててくれるなら、妊娠・出産しても構わない、ということであるから。純粋に少子化という点だけからすれば、その育てられない理由を取り除くことが重要なのであって、代理出産という形をとる必然性はない。


また、「(海外などで)代理出産によって得た子を実子と認めるか」と「代理出産を認めるか」も全く別の問題。あらためて説明するまでもない。